いよいよ確定申告の時期が近づいて来ましたね。
当事務所は相続税・贈与税・譲渡所得税等を専門とした税理士事務所でありますが、確定申告のお客様の相談も受け付けており、少しづつではありますが、慌ただしくなって参りました。
そんな中、先日、小学校に租税教室に行って参りましたので、少し触れたいと思います。租税教室とは税務当局(税務署や市役所等の税務課)、各税理士会等の関係機関が集まり租税教育推進協議会という団体を設立し、次代を担う児童・生徒に税の意義を正しく理解してもらい、税の意識を国民全体の各層に広げていくことを目的に開催されているものです。
簡単に言うと、小学校や中学校に行って税の実務家が講師となって社会科の特別授業を行うようなものです。租税教室は1月から2月に行われることが多いのですが、税務署や税理士にとっては繁忙期でもあるのでスケジュール調整が難しかったりします。これは小学校6年生の社会科で憲法、政治、選挙などの公民分野を習うのが3学期になってからとの事情もあるのです。(2020年度からは学習指導要領が変更され6月開催になるかもしれません)
ところで今回の訪問先は私の出身校である星崎小学校です。偶然ではありますが、前回の笠寺に続き地元繋がりです。玄関を入るとカフェにあるような黒板のウエルカムボードでのお出迎え。校長先生が書いてくれたようです。
校長室で、挨拶後、先生からお茶と星崎煎餅を出してもらいました。創立50年を記念して校章をデザインした煎餅を作ったようです。一人で昔話に盛り上がりながら、いざ教室へ。約36年ぶりの訪問も、殆ど校舎は変っておりませんでした。
自己紹介後、簡単なクイズを行う訳ですが、100円のお菓子(ポテトチプッス)を買った時、お店の人に払うお金はいくらでしょうか?の質問は大抵110円という答えが返ってきます。その後108円という答えも出るのですが手を挙げると110円との答えが多数を占めます。前回の時もほぼ同様の反応でした。消費税は10%というのは根付いてきているけど、食料品やテイクアウト時の軽減税率はあまり子供達には浸透していないようです。ややこしいですからね。その後は消費税の流れやお金が財務省に集まって選挙で選ばれた国会議員が国会で使い道(予算)を決めていくというお決まりの話をしていきます。
授業も中盤に入り、カーテンを締めてプロジェクターを使い、もし税金が世の中から無くなったら、をテーマにしたアニメーション「マリンとヤマトの不思議な日曜日」を見ていきます。17年前から同じものを使っていますが、題材としては古くならいなんでしょう。
DVD鑑賞が終わって、カーテンを開けて部屋を明るくすると、外は雪が舞っていました。子供達も暖冬の中の今年初めての雪にざわつきますが、講師である私も教室の窓から見る雪に懐かしい気分で一杯になりました。思い出すと自分が小学生の時は窓際の席になると授業を殆ど聞いておらず、ずっと窓から外を眺めている子供でした。夏の入道雲、秋の渡り鳥、冬の雪などずっと見て気付くころには放課のチャイムが・・・端から見ると変った子だったかもしれません。昔を思い出し、ノスタルジーに浸ったところで租税教室も無事終了。
校長先生と教頭先生に見送られながら校舎を出ました。
我が家の二男の小学校6年生。部活の引退試合、卒業式など小学校行事もあとわずかですが、時間を空けてまた小学校に行きたいと思います。